食べ物と飲み物から私たちの体がつくられている

食べたもので作られる体、考えてみれば当たり前

私が体の健康について考えるようになってから、ある人から言われたことは「体は食べたものによって作られる」ということでした。つまり、私達の体は、口から食べたものを消化して、お腹の中でなんらかの変化をさせたうえでそれを肉体として構成させているということです。考えてみればこれは当たり前のことですが、要するに、良い物を食べれば健康に近づけるし、良くないものを食べれば体が悪くなるのは当然だという教えでした。

とはいえ、それまでは特別そんなことを気にしていなかったのですから、「だから、どうしたらいいの?」という思いが頭をよぎっていました。良い食べ物を摂取して健康でいようとは考えますが、食べ物の良し悪しなんてどうやったら調べられるのでしょうか。なんとなくスーパーで買い物するときに添加物が入っていないものを選ぶようにはするのですが、素人が見たところで本当に大丈夫なのかどうかもわかりません。

それに、食べたもので体が作られるとはわかっていても、どんなものをどれくらい食べると体の構成上よいのかということも気になりました。体のほとんどはタンパク質で作られるている聞いたことがありましたが、まさか単純にタンパク質だけでもないだろうし、じゃぁ、ビタミンとかミネラルとみんなが言っているのはなんだろうというふうにも思いました。

生きていくために必要な栄養素を考える

いろいろとわからないことが多かったので、まずは人間が生きていくために必要な栄養素を調べてみようと思いました。ずいぶんと昔に学校の授業で習った記憶がかすかにありますが、もはやその内容ははるかかなたに飛んでいっています。今はインターネットという便利なものがあるので、活用して、生きるために必要な栄養素について考えてみました。

三大栄養素と呼ばれるものがあって、それが、糖質と脂質、それにタンパク質だとわかりました。さらにこれらにビタミンとミネラルを加えると五大栄養素というそうです。それぞれがさらに細かく分類されて、本当に勉強するとかなり奥が深そうです。生きるために必要な食べ物はそれぞれが体のための役割を持っていて、果たすべき役割も大きく分けると3つです。それは、体を構成する材料となること、生命活動のエネルギー源となること、それらをスムーズに行えるように潤滑油のような役割を果たすこと、となります。

なんとなく「健康な体を作る」とだけ考えていたのですが、構成する物質だけを摂取するのではなく、健康的な活動をしながら、直接的に体やエネルギーになるわけではないものも食べなくてはいけないんだとわかってきました。さらにいえば、それらをバランスよく体に入れることが必要で、いくら糖質が必要だからといってそればかり食べるのはいけません。さすがにそれくらいのことは想像もできるので、しだいに求める情報の整理ができていきました。

食べてはいけないものを考える

体の健康のために食べた方がいいものを考えていながら、反対に食べない方がいいもの、食べてはいけないものも気になりました。なんとなく野菜が体によくて、肉類は体によくないという考えがあったのですが、それはちょっと違うなということも調べていくうちにわかりました。上にも書いたようにタンパク質は体に必要で、それを摂るために肉類を食べるというのは決して間違っているわけではないからです。

それでも、食べてはいけないものはやはりあります。添加物や化学物質といえばいまさら説明するまでもありませんが、それもひとくくりに考えるのは好ましいことではないようです。たとえば添加物とひとくちに言っても、自然に存在する食材だけを加工して作ったものもあるようで、そういうものであればあまり心配はなさそうです。問題なのは完全に人工的に作ったもので、長期間に摂取をするとやはり体に悪いようです。

また、結局はバランスが大切だということもわかりました。肉や魚、ご飯も糖分も、自然のものであれば大きな問題はありませんが、偏った食べ方をしていては健康を害するものになるのです。我が家はどちらかというと肉類が好きな家庭だったので、それを控えるようになりました。

人工的な化学調味料を使わずに、肉類やお菓子などは食べる量を減らして、そうして少しずつ食べるものを改善していったのです。幸いにして、食べてはいけないものを選ばないようにしても食事を用意することはできます。最近ではスーパーでも自然食品が多く売られるようになりましたし、本当に手に入りにくいときでもインターネットの通信販売を利用すればよいのです。体によくないもの、食べてはいけないもの、これからも少しずつ勉強をしていきたいと思います。